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0.1. 平行線のfree_space

を内積が定まっている上のベクトル空間とする.

上の2つの平行な直線を考える.

ただし,, とする.

この時,free space

空集合または,傾きの2本の平行線で囲まれた領域(横軸は$s$に対応)のいずれかである.

Proof

と簡易表示をしてとの距離を求める. また,であるので, ここで, と定義すると,に関する二次式であり,軸の方向にだけ平行移動させたものになっている.ゆえに以下の2つのうちのどちらかが成り立つ.

(1)任意のに対してである

(2)とすると, 任意のに対して,が成立よっては傾きの2本の平行線で囲まれた領域(横軸は$s$に対応)となる.

0.2. Lemma3(線分のfree_space)

上の線分とする.の端点をとし,についても同様に定義する.この時,free space

のときintersection of unit square with an ellipse

のときparalleogram

いずれにせよconvexである.

Proof

,についても同様に定義する.

また,と定義する.このとき, where ,

となるのでaffne mapの定義の(ex)より)はaffine mapである.

また,と定義すると,であることに注意する.

(1) が平行でないとき

は一次独立であるのではinvertible.よって,$f$の逆写像が存在しアフィン変換.

の場合楕円のアフィン変換は楕円であるのでは楕円である

の場合は平行多面体(parallelepipeds)であり平行多面体のアフィン変換による像は平行多面体平行多面体)であることからも平行多面体である.

(2) が平行であるとき

任意のに対して

と定義するとはIntervalである.

実際,任意の,と任意のに対して,任意のR上のベクトルは凸関数であることに注意すると, より,であるのではIntervalである.また, であり,であるので,であるのでは有界である.

次にならば上限を含むこと背理法で示す.

と定義して,と仮定して矛盾を導く

と定義するとと任意のnormはcontinuousなのでその合成写像であるも連続.であるのでであることに注意するとでの連続性からが存在してならばが成立するがこれは上限の定義に矛盾. よってである.

下限に関しても同様の議論が行えるのでは空集合もしくは閉区間である.

また,は平行であるのでを用いてと表される.任意のに対して,, であるので,

ならばであるので,は傾きの2本の平行線に囲まれた閉領域

ならばであるのでは空集合

Last modified by akirat1993 2019-06-05 12:08:47
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