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1. 概要

About this book

  • Abstract

    測度論と確率について丁寧に書いてある.証明もきちんと載っているが、簡単な部分は省略してあるので自分で補足する必要あり.

  • Authors

    Krishna B. AthreyaSoumendra N. Lahiri

  • Print ISBN

    978-0-387-32903-1

  • Online ISBN

    978-0-387-35434-7

2. 証明補足

2.1. 1Measure

2.1.1. 1-5Problem

Problem1-9

k次元実ベクトル空間は任意の開集合は加算個の開区間(open interval)で表される

の任意の開集合は加算個の開区間(open interval)で表される.

Proof of (a),(b)

任意にの開集合をとる. と定義する. また写像を次のように定義する. をとるとが開集合であることからが存在し とできる. また,実数の稠密性から以下を満たす有理数がとれる. これを1つ固定し,とする. このとき, とすると,を満たす. また,任意のに対してが開集合であることから以下を満たす開区間がとれる. ここでである. このとき以下が成立(証明略) ここで,を中心とした開区間の和集合であるので,を中心とした開区間の和集合である.また,加算集合の有限個の積集合も加算集合であるのでも加算集合.ゆえに,は開区間の加算個の和集合でかける.(特にを有理数でとると,開区間の端点が有理数であるようにできる)

上の開集合は高々加算個の互いに素なの開区間の和集合で表される.

Proof of (c) 有界な開集合について考える.(有界でない場合も同様) 任意のに対して,を以下のように定める. 定義よりであるのでを定義できる. このとき定義よりが成立することに注意すると, また,

である.

対偶を示す. とする. 任意のに対しての定義よりとなる. 実際,とすると,を満たすに対して,の定義より,であり, を満たすに対して,の定義より,であるので.これはの定義に矛盾.ゆえに..同様にも示せるのでが成立. 同様の議論技にも成立するので よって対偶が示された. また上に以下の同値類を定める. に対して このとき, である. また,に対してであるので, をに対してを区間に含まれる有理数と定めた写像は単射である.ゆえに,は高々加算個であり,または互いに素な開区間である.

Problem1-18

Let , and . Let be the counting measure on . Verify that

(Proof)

がmeasureになる証明>濃度を表す関数は測度である

任意の自然数に対して,は無限集合から有限集合(より小さい自然数)を除いたものなので,無限集合である.ゆえに任意のに対してであるので,(左辺).

一方,であるので右辺.

このことから,Prop1.2.3(i)の仮定である自然数に対して を満たさないと, となる場合がある.(Prop1.2.3(i)の結果を満たさない)

Problem1-19

Let be a nonempty set and let be a semialgebra. Let (a) Show that is the smallest algebra containing (b) Show (c)追加 For any , there exist disjoint such that

Proof と仮定する.(これは必要) このとき, であることは容易に示せる(証明略)

(a) algebraであることを示す. (a1) (c1) は容易に示せる. (証明略) (b1) を示す. 任意にととると仮定より,と表せる. また,がsemialgebraであることから, と表せる.ゆえに,であることを注意すると, 上の式において, に対して同様の処理を再帰的に繰り返すことによって以下が得られる. ゆえにはalgebraである.

(a) 最小性を示す. を含むalgebraだとする. もしが存在して,だとする. 仮定よりを含むので,である. また,はalgebraであり有限和に閉じているので, が成立する.ゆえに矛盾. よって, であるので,を含む最小のalgebraである.

Proof.(b) より,は自明.逆を示す. が示されれば,を含む最小の-algebraであるので,が示される.よって以下では, を示す. 任意にをとる. 定義よりであり,有限和に閉じているのでである.よって題意は示せた.

Proof.(c) For any , there exist such that . We define as . Then and is disjoint.

Moreover, For any , since , there exist disjoint subsets such that . Therefore Therefore Therefore, is represented as disjoint finite union of . Since and is disjoint, A is represented as finite disjoint union of .

Problem1-20

Given a measure on a semialgebra , let the outer measure induced by be

Then, the following statements satisfy

任意の ()に対して と定義するとと表せる.

Proof (*1)

の定義より任意のに対して.よって,下限の定義より.またであるのでinfの定義より

Proof (*2)

とすると.よって,

Proof(*3)

Case1:任意の自然数に対してが成立している場合

を任意に固定する.下限の定義より任意の自然数に対して を満たすが存在する.

(Case1-1) の場合

M-testよりは収束する.よって が成立する.であることに注意すると, は任意にとったので,(*3)が成立.

(Case1-2)の場合

(*3)の右辺がなので常に成立

(Case2)ある自然数に対してが成立している場合

(*3)の右辺がなので常に成立

Problem1-22

Let be nondecreasing.Then, has right(left)side limit.

Proof. (right-side limit) Fix . We define sequence . Since is nondecreasing, is nonincreasing. Moreover . Therefore is convergent, and we can define . We show that Fix . Since is convergent, there exist such that We take with , and if we consider is nonincreasing,


Proof. (left-side limit) It is also proved in the same way, so ignore if you don't care.

Fix . We define sequence . Since is nondecreasing, is also nondecreasing. Moreover . Therefore is convergent, and we can define . We show that Fix . Since is convergent, there exist such that We take with , and if we consider is nonincreasing, と定義する.

Proof.(a)(i) is nondecreasing x = yのときは明らか. x < yのとき成立しない、すなわちが成立すると仮定する. このときとするとの定義よりが存在し,以下を満たす. 同様にの定義より,が存在し,以下を満たす.

ゆえにとすると,上記より. またを満たすを1つとると,なので より,なので矛盾.

Proof. 任意にをとる.の定義よりが存在して, ここで,とすると, である. 実際上記を満たすを任意にとるとの定義よりが存在して, ここで,を満たすようにとると, が成立するので, である. ゆえに,つまり,

Proof.

始めにを示す.

任意にをとると,の定義より,が存在して, が成立.このようなを任意にとると,の定義よりが存在して, である.ここでとすると, であるので, が成立.ゆえに,

次に本題の証明に入る. 定義よりとright continuousであることに注意すると,は明らか.

Proof.(b) となるように並び替えても一般性を失わない. ここで,両辺の極限をとると以下が成立. Proof(c)

始めに以下を示す.

を以下のように並び替える. for i=1 ++: if : $\quad$break else: $\quadを満たすの組のなかでが最小のもの. 上で選ばれたものをとする.つまり, と表すことにする.このとき,であることに注意すると, 本題の証明に入る. 任意にをとる. を満たすようにをとる.このとき, であることに注意するとHeine-Borel theoremよってが存在して, とできる. ここで,の1番目からK番目までは上記に対応するものに並び替えておく.このとき,であるので, ゆえに,

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Created by akirat1993 2019-05-26 02:56:51

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